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膀胱留置カテーテルの種類や観察項目は?女性の尿道口はどこ?|看護

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こんにちは。看護師のコワニブログです。

膀胱留置カテーテル管理は病棟によって実施する機会も様々なので、久々にやる際になんだっけ??と忘れてしまったり、たまにしか実施できず技術が身につかなかったりすることがあるかもしれません。

特に、男性の尿道はわかりやすいですが、女性の尿道は個人差も大きく穴もはっきりあいているわけではないため、どこ?と探すのに苦労している人もいるのではないでしょうか?

今回は尿道留置カテーテル看護、挿入から抜去方法、挿入中の観察や注意点、チューブ内のあの浮遊物は何?といった疑問を簡単にまとめました。これを読めば尿道留置カテーテル看護の8割は理解できるという内容となっています。

新人看護師さんやブランクあり看護師さん、実習中や看護師国家試験勉強中の看護学生さん必見です。

 

クリックで飛べる目次もご活用いただけます。

 

読者の疑問

膀胱留置カテーテル(持続的導尿)の看護や挿入手順を知りたい

看護ルーよりも簡略化した手順を知りたい

膀胱留置カテーテルで感染を起こしてしまった

膀胱留置カテーテルの適応、観察項目や目的、合併症、カテーテルの種類、固定水について知りたい

膀胱留置カテーテル挿入中の看護計画は何を書けばいい?

 

 

膀胱留置カテーテルって?

バルーンを膨らませて膀胱内に固定することで、24時間チューブを使用して排尿することができます。

 

目的
  • 術前後の安静保持(整形オペ前など)
  • 尿閉
  • 尿量を正確に測定する必要のある人(排便があると正確に測定できない)
  • 尿失禁による褥瘡治癒
  • ターミナルケアとして

 

カテーテルの選択

2way14Fr10ccが一般的ですが例外もあります。

サイズ

3Fr=1mmで換算。

6Fr~26Frまであり太くなるほど苦痛が大きく尿道粘膜の圧迫壊死のリスクも高まります。

成人には12Fr以上を用いますが、一般的に14Fr~18Frです。

血尿などでカテーテル閉塞がある場合は、20Fr以上を使います。

 

バルーンの容量

カテーテルサイズによって固定水も1.5mL~30mLまで様々です。

成人用は10mLと30mLがあり一般的には10mLを使います。

泌尿器系術後では止血目的に3wayで30mLの大きなバルーンを使用することがあります。

最大容量以上入れると破裂の恐れがあるのでやめましょう。

 

2wayと3wayって?

2wayは排尿とバルーン拡張の二股に分かれている。感染予防の観点から、外界と繋がる部分の少ない2wayが一般的に用いられます。

3wayは排尿、バルーン拡張に加えて持続濃厚洗浄液流入の穴もあり、3股に分かれています。血尿や結石がある膀胱洗浄を行う可能性がある時は3wayを使用します。

 

先端部

通常は丈夫で滑らかなシリコンまたはラテックス製の先端になっています。

チーマン型は先端部が少しまがっており、男性で尿道狭窄がある場合に尿道走行に沿って先が曲がっているため挿入しやすくなっています。

先端開口型はガイドワイヤーを使って挿入でき、尿道狭窄でカテーテル挿入が困難でも挿入・交換ができます。

 

膀胱留置カテーテル挿入手順(簡単にまとめました)

物品準備

  • 膀胱留置カテーテルキット(必要なものはほとんどこの中にある)
  • 陰部用タオル
  • 滅菌手袋
  • 普通の手袋(ほとんどの人は持ち歩いているはず)
  • ゴミ捨て用ビニール袋
  • 固定用テープ
  • ディスポーザブルシーツ
  • (露出少なくするためのバスタオル)

 

環境準備

  • 患者さんを上側に移動させ作業場所確保(この時、患者確認&説明する)
  • ライトをつけて視野を確保
  • 作業しやすい高さにベッドをあげる(腰痛予防)
  • 利き手側のベッドサイドに立ち、ベッド柵を外す

 

患者準備

  • ディスポーザブルシーツを臀部の下に敷き、ズボンは完全に脱がせる。
  • 女性は膝を屈曲、股関節をしっかり外転してもらう。
  • 男性は仰臥位で大腿を少し外転してもらう。

 

自分

  • 手指消毒をしてエプロン、フェイスシールド、(手袋)を装着         

 

実際の手順

1.尿道留置カテーテルセットを開けて、素手もしくは手袋をつけ中身を作業場所に置き、中に触れないよう開ける。

2.滅菌手袋を清潔操作で装着する

3.膀胱留置カテーテルキット内の準備

 ①消毒を綿球にかける                          

 ②潤滑剤をカテーテルの挿入する部分全体につける

 ③滅菌蒸留水でバルーンが膨らむか確認したら、装着したまま滅菌蒸留水をシリンジに戻す

 ※生理食塩水では蒸発した時に塩分が結晶化し抜去時に尿道を傷つける恐れがあるため、蒸留水を使用します。

 ④排液バッグのクランプが閉じていることを一応確認

5.挿入時は深呼吸(口呼吸でふー)を促す。

 ※肛門括約筋、膀胱括約筋、骨盤底筋群など尿道周囲には筋肉がたくさんあり、力が入ることでカテーテルが進んでいかなくなるため。

 ※挿入時に異常な痛みや出血があったら、尿道損傷の恐れもあるためすぐに医師に報告。

6.挿入する

尿道の長さは女性が4cm、男性が20cmのためそれよりやや長めに挿入します。

男女どちらでも清潔を保持するため、カテーテル先端を清潔に保つこと、消毒のため支えている手は最後まで離さないことに注意してください!!

また、バルーンを膨らませるのは必ず自尿を確認し、膀胱内にカテーテルが入っていることを確認しましょう。

女性の場合

小陰唇をしっかりと開き、左右中央の3回消毒。

この時、尿道口の位置をしっかりと確認。

カテーテルを3~4cm挿入、排尿を確認したらさらに2~3cm進め、滅菌蒸留水を入れて固定。

 

といっても女性の尿道口の位置ってかなりわかりにくいですよね。

陰核や肉壁に当たってしまったり、膣に挿入してしまうことも珍しくありません。

特に陰核の下の方の陰が穴に見えなくもないので注意しましょう。

尿道口を見分けるポイント
  • 小陰唇を十分開きながら腹壁側へ引き上げると5~6mmの縦の線のようにみえる
  • 明らかな穴は膣であり、陰核の下方の黒っぽいものは陰核である可能性がある
  • 膣の上と陰核の下を線でつないだ中央あたりを狙う(個人差あります)
  • 誤って膣に入ったら、入ったカテーテルはそのままで再挑戦する

 

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男性の場合

陰茎を腹壁と垂直に保持し亀頭を露出させ、中心から外側に向かって3回消毒。

深呼吸を促しながら腹壁から90度の角度で約15cmよりやや長めに挿入し、60度に傾けて約5cm進める。排尿を確認したら滅菌蒸留水を入れて固定。

男性の挿入が難しい理由
  • 男性の尿道は長く屈曲していることから挿入が女性より難しい。
  • 前立腺肥大や尿道狭窄の恐れもあり、尿道損傷から出血、感染リスクがある。
  • 上記の理由から、男性は医師が実施するルールの施設もあります。

 

7.軽く引っ張り抜けないことを確認したら膀胱頸部壊死予防で1~2センチ進める。

8.女性は大腿内側部、男性は下腹部にテープ固定。

9.消毒をタオルで拭き取り、片付けをして元通りの環境に戻す。

10.排液バッグには挿入日を記載、膀胱よりも下かつ床につかない位置にかける。

11.記録する。

 

 

膀胱留置カテーテル挿入中の管理

挿入中の観察項目

長期留置のリスクとして、感染や膀胱機能の低下、自力排尿困難といった合併症のリスクがあります。

また、早期抜去できないか(意味もなく挿入していないか)考えることも大切です。

観察項目
  • 尿量・性状(色や浮遊物)
  • 発熱ないか
  • WBCCRPなど検査データ
  • チューブの屈曲・閉塞の有無
  • テープによる皮膚障害の有無
  • 尿漏れはないか

尿路感染症

膀胱と外界がつながることで尿路感染のリスクがあります。

感染徴候を観察しよう

留置期間が7~10日で約50%が、30日以上だと100%の人が細菌尿となります。

リスクの高い人であれば、腎盂炎や敗血症リスクもあり注意が必要です。

→尿の量・性状(色・浮遊物の有無)、WBCCRP、体温などの検査データを観察しましょう。

毎日の陰部洗浄で清潔保持、しっかりと飲水促し尿量を確保(水分制限ない人)、ミルキングで閉塞予防をして対策しましょう。

 

チューブ内の白い浮遊物ってなに?

膀胱留置カテーテルを長期留置していると白い浮遊物がみられることがあります。

浮遊物の正体は、膀胱や尿管等の粘膜が脱落したカスに、細菌が付着して繁殖したものです。粘膜はたんぱく質なので細菌の餌になります。

通常膀胱は無菌状態ですが、膀胱留置カテーテル挿入中は、挿入時に菌を押し入れてしまう、外界と交通していることからどうしても細菌が侵入してしまいます。

普段と同じ尿量が確保され、感染兆候も見られなければ心配しなくて大丈夫ですが、感染徴候の出現、急に量が増えた、緑色(緑膿菌の可能性)になった等変化には注意しましょう。

 

膀胱委縮

尿が膀胱にたまらないことで、膀胱の廃用性症候群が起こり膀胱機能が低下してしまいます。

 

膀胱刺激症状や尿漏れ

カテーテルやバルーンによる尿道や膀胱粘膜への刺激、尿路感染症により膀胱の無抑制収縮が誘発されて、下腹部痛や尿意などの膀胱刺激症状や尿漏れが起こることがあります。

 

膀胱結石

膀胱留置カテーテルを長期間挿入したままにすると、カテーテル周囲に膀胱結石が形成されることがあります。

 

 

膀胱留置カテーテルの抜去

滅菌蒸留水を吸える大きさの緑シリンジ(通常は10mlだがFrサイズによる)と手袋、ビニール袋、陰部用タオルを用意する。

  1. 腹圧がかからないようベッドをフラットにする。
  2. 滅菌蒸留水を抜き、カテーテルを抜く。
  3. 尿量や処置内容を記録。
  4. 抜去後は必ず自尿を確認!!

固定水は、浸透圧と拡張したバルーン圧の関係で少しずつ減少するため、週に1度を目安にバルーン内の水を全て抜き、再度規定量の滅菌蒸留水(精製水)を注入しましょう。

 

フォーレ抜去後5~6時間経過しても排尿なければ導尿も検討しましょう。

 

まとめ

  • 挿入時はカテーテル先端と挿入部位の清潔を保持しよう
  • 尿の流出を必ず確認して、バルーンで固定する。
  • 抜去後も必ず自尿を確認

 

ほかにも左上の『看護』カテゴリから、日々の疑問に答える看護知識をご覧いただけます♪

 

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