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配合変化に注意すべき薬剤(注射薬)まとめ|看護

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こんにちは。コワニブログです。

臨床で勤務していると、配合変化に注意すべき薬剤を目にすることがあります。

いちいちその都度覚えていると、あれは何だっけ?と紛らわしくなるので、よく使われる薬剤は一気に覚えてしまうのが早いでしょう。

ということで、配合変化に注意すべき薬剤と、対処法についてまとめました。

読者の疑問

配合変化に注意すべき薬剤を知りたい

フロセミドや、オメプラゾールはなぜ前後生食フラッシュするの?

フェジンはブドウ糖で溶解するのはなぜ?

フェジンはゆっくり投与するのはなぜ?

脂肪製剤(イントラリポス)のルートはどうすればいい?

ラシックスは前後生食フラッシュが必要?

 

 

 

配合変化の基礎知識

  • 注射薬はもともと単独投与を想定して作られているため、薬と薬が混ざると配合変化が生じる場合がある。
  •  配合変化が起こると、白濁・結晶の出現、力価の低下、副作用などがおこる。
  •  原因として、強酸(pH4.5以下)と強アルカリ性(pH7.5以上)の混合によるpHの変化(酸塩基反応)、脂溶性薬剤と水溶性薬剤の混合による沈殿などがある。

以上の理由から、メインルートの側管から薬剤を投与するときなどは、配合変化に注意する必要があります。

抗生物質抗がん剤は単独投与が基本。

はじめて使う薬剤はDI情報の適用上の注意を確認しよう!

 

ルートと薬剤の相互作用による配合変化については、こちらの記事で学習できます↓

kowaniblog.hatenablog.com

 

配合変化に注意すべき薬剤

オメプラゾール

アルカリ性 pH9.5~11.0

プロトロンポンプインヒビター(PPI)胃薬

内服は1日1回、注射は1日2回

 

たとえば、生食20mlの指示なら10mlずつを前後生食フラッシュします。

 

ラシックス注(フロセミド)

アルカリ性 pH8.6~9.6

利尿降圧剤、ループ系利尿薬(強い利尿剤)

心不全や浮腫の治療で、Naや水分を大量に排出する目的で用いられる。

投与直後より効果出現し、1~2時間で最高血中濃度、6時間効果持続。

ループ系利尿薬はアルブミンと結合することで、利尿作用を発揮する。ナトリウムとともにカリウムも尿中に排出される。

急速大量投与で難聴の副作用があるため、毎分4mg以下でゆっくり投与します。

バイオアベイラビリティ50%:静脈注射10mg≒経口20㎎

 

バイオアベイラビリティとは

薬がどれだけ全身の循環血液に到達するのかという指標。

60%であれば、100㎎の薬を飲んだうち、60mgは全身の循環血液へ到達し作用するが、残りの40㎎は全身を巡らずに分解・排泄されてしまう。

静脈内の直接投与であれば、バイオアベイラビリティは100%になる。

 

前後生食フラッシュします。

観察項目:

血圧→もともと低血圧の人がさらに血圧低下すると、気分不快・嘔気・起立性低血圧に。

アルブミン値→アルブミンと結合して作用するため、低栄養の人は効果が薄まりやすい・

カリウム→低カリウム血症による不整脈に注意

尿量→投与3時間後尿量を確認

 

ソルダクトン静注用(カンレノ酸カリウム

アルカリ性 pH9.0~10.0

カリウム保持性利尿薬→高カリウム血症に注意

 

ドルミカム注射薬(ミダゾラム

強酸性 pH2.8~3.8

短時間作動型で用量を調節しやすく、拮抗薬(フラマゼニル)もあり扱いやすいことから、鎮静薬として第一選択薬として使われる

 

ゾビラックス点滴静注用(アシクロビル)

アルカリ性 pH10.0~11.0

抗ウイルス薬で帯状疱疹などに使う

 

フェジン静注

アルカリ性 pH9.0~10.0

鉄剤

10~20%のブドウ糖注射液で希釈する

側管から投与する場合も配合変化の恐れがあるため、主管をとめてフェジンの投与前後に10~20%ブドウ糖液(または生食)でフラッシュしてから、主管を再開する。

※ただし、糖尿病がある場合はブドウ糖液フラッシュは制限がかかっていることもあるため、医師に確認しましょう。

コロイド性鉄剤であるフェジンは、生理食塩液で希釈するとコロイド粒子が不安定となり、遊離した鉄イオンが多量に生じ、生体組織に直接作用、発熱、悪心、嘔吐の原因となる。

フェジンは2分以上のゆっくり静脈内投与で一過性の頭痛、全身倦怠感、心悸亢進、悪心、蕁麻疹、顔面紅潮などの副作用が軽減します。

 

イントラリポス輸液

脂肪乳剤

温度やpH、糖、アミノ酸などにより不安定になることがあるため、他の輸液製剤との混合を避ける必要がある。

たとえば、メインでビーフリード輸液がある場合は、側管で落とさず、再度ルートを確保する必要があります。ルートの中で混ざらなければ大丈夫なので、同じ手や走行でもOK。

※イントラリポスは基本末梢投与。CVは詰まる可能性があるため。

ただ、CVで側管投与など場所によってルールは異なる模様。

脂肪乳剤とヘパリンを混合すると凝集分離する可能性があるため、ヘパリンロック(CVの時など)をする前に10~20ml生食でチューブ内を洗い流してください。

脂肪乳剤とは他に、ロピオン静注、プロポフォール静注などがある。(見た目が白い)

 

イントラリポスの注意点
  1. ゆっくり投与することで脂肪乳剤が有効利用されるようになる →0.1g/kg/hr
  2. 投与時間が長いと感染リスク上昇
  3. 脂肪乳剤は微生物が増殖しやすく、白濁しているため肉眼的に汚染の発見が難しい →24時間でルート交換
  4. 脂肪乳剤は粒子が大きく(2~0.4μm) 0.2μmのフィルターを通過できないため、フィルター付きルートを使用しない→普通のルートでOK。
  5. 他剤との混合で粒子の粗大化や凝集をきたすため、他の薬剤と混合しない →単独投与

例)

体重50kgの人にイントラリポス10%を500mL(50g)使いたい場合

5g/hrだから、50gは10時間かけて投与する!

 

注射用フサン(ナファモスタット)

蛋白分解酵素阻害剤で膵炎等に使われる

ブドウ糖液または注射用水で希釈

生理食塩液で希釈すると結晶や白濁が析出することがある。

 

ブドウ糖希釈後は生理食塩液に混ぜてもOK

 

セフトリアキソンナトリウム

抗生剤

カルシウムを含む注射や輸液との混合で、難治性塩を生成し、同一経路からの投与で肺や腎臓に結晶が生じ、死亡した例もある。

カルシウムが含まれる輸液

フルカリック、ハイカリック、ネオパレン、ビーフリード、エルネオパ、ソルアセト、ソルラクト、ラクテック、カルチコール(注射剤)

 

側管投与する場合は、メインを一旦止めて生食で前後フラッシュして投与する。

 

まとめ

  • よく使う配合変化注意の薬剤は覚えておこう
  • 側管を利用できるものとそうでないものがある。
  • コロイド性は生食との混合禁。

 

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