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オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)の痛みの種類と使い分けについて知りたい!看護

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こんにちは。コワニブログです。

今回は、がんの痛みに使用する麻薬の看護について学習しましょう。

この記事を見ると、どんながんの痛みに対してどんな薬を使うのか、そもそもオピオイドって何?といった疑問が解決します。

 

 

オピオイド(麻薬性鎮痛薬)とは

  • 主に脳や脊髄などの中枢神経にあるオピオイド受容体と結合して鎮痛効果を示す化合物。
  • 量を増やした分だけ効果があり上限がないことが特徴。
  • 速報剤と徐放剤がある。
  • 副作用は、便秘、悪心・嘔吐、眠気、呼吸抑制、排尿障害、せん妄、幻覚など。

※治療の過程で徐々に量が増えているのは、痛みが強くなり必要量が増えているからで耐性が付いたわけではありません。

 

速放剤:速く効いて速く切れる。経口薬、座薬、貼付薬

徐放剤:ゆっくり効きはじめ、長く効き続ける。経口薬

 

副作用についての知識に不安がある方はこちらの記事で解説しています。

kowaniblog.hatenablog.com

 

痛みに応じて鎮痛薬を使い分けよう

痛みの強さに応じた使い分け

WHOの3段階除痛ラダー

  1. 副作用対策を忘れずNSAIDsやアセトアミノフェンを使う。 作用機序が異なるため副作用がない限りオピオイドと併用。有効限界あり。
  2. 1にプラスして弱オピオイドを追加 。 コデイン、トラマドール
  3. オピオイドから強オピオイドに切り替え、非オピオイドと併用する。  モルヒネオキシコドンフェンタニル、タペンタドール 。これらで症状管理困難な場合はメサドンを使用。

第一段階=軽度の痛み、第二段階=軽中度の痛み、第三段階=中高度の痛みに使用します。

鎮痛補助薬とは、本来は痛みの治療薬として開発された薬剤ではありませんが、痛みの治療に用いられる薬剤のことを言い、どの時点から導入してもOKです。

痛みの性質に応じた使い分け

痛みの評価では、どこが、どのくらい、どのように痛いかを確認し、安易にオピオイドを増強しないことが大切です。

侵害受容性疼痛の場合

侵害受容性疼痛は、痛みの物質であるプロスタグランジンが侵害受容器を刺激して痛みを感じます。内臓痛と体制痛がある。

内臓痛
体制痛
  • 局在が明瞭で、体動時に増強
  • 鋭い、ズキズキ、脈打つような、ヒリヒリ、しみるような、差し込まれるような痛み
  • レスキュー薬の使用が重要で、オピオイド、非オピオイド共に有効。骨転移痛では鎮痛補助薬としてビスホスホネート製剤等を使うこともある。

レスキュー薬の使用についてもっと詳しく知りたい方は以下記事をご覧ください。

kowaniblog.hatenablog.com

 

神経障害性疼痛
神経障害性疼痛
  • 神経が障害されたり、血液がいきわたらない虚血の状態に生じる。
  • 感覚鈍麻、感覚過敏、運動障害を伴うことがある。
  • 難治性で治りにくい。
  • 糖尿病合併症に伴う痛みも含まれる。
  • びりびり、きりきり、電気が走るような、痺れるような、ジンジン、締め付けられるような、針で刺すような、チクチク、チリチリ、焼けるような痛み。
  • オピオイドが効きにくく、鎮痛補助薬が有効

鎮痛補助薬でありるリリカやサインバルタを使用する際は、副作用の観察も忘れずに!

リリカ’(プレガバリン):眠気やふらつきに注意

サインバルタ(デュロキセチン):抗うつ薬で眠気に注意

 

切れ目の痛みの場合

切れ目の痛みがある場合は、ロキソプロフェン3錠/日を使用していたら半減期の長いセレコックスを2錠/日にすることで改善するかもしれません。

 

まとめ

  • 麻薬は効果に上限がなくがんの痛みに有効
  • 痛みの強さと性質を正しく評価して、安易にオピオイドを増強しない!
  • 適切な鎮痛薬を使って痛みを軽減しよう