抗がん剤治療、ケモ病棟に勤務していると、ルートを使い分けるシーンがよくあります。
PVCフリー、DEHPフリー、フィルター付きルートなど覚えることがいろいろあり大変ですよね。
ほとんどの医療器具がPVCフリーやDEHPフリーとなっているかと思いますが、仕組みは理解しておく必要があります。
今回はルートの使い分けを理解できる内容となっています。
PVC、DEHPフリーって?
PVC(ポリ塩化ビニル)は、耐久性に優れており、医療現場で良く使用されますが、柔軟性を保持するためにDEHP(フタル酸ジエチルヘキシル)を、可塑剤として添加しています。しかし、DEHPは生殖器、肝、染色体に毒性があり、薬剤によって吸着や溶出をしてしまいます。
PVCフリー=PVC、DEHPともに使われていない
DEHPフリー=PVCは使われているが、DEHPは使われていない
吸着とは
輸液セットに薬剤が引っ付き、投与する薬剤の濃度が低下します。
溶出とは
DEHPを溶かしてしまい、薬剤とともに患者に投与されます。
フィルター付きルートって?
インラインフィルター付きポンプ用輸液セットは、輸液による感染予防や、異物の除去を目的に使用します。
パクリタキセルの希釈液は、過飽和状態にあり、パクリタキセルが結晶として析出する可能性があるためフィルター付きを使用します。
つまり、パクリタキセルはPVCフリーかつフィルター付きルートを使用します。
まとめ
- DEHPは体に有毒であるため、薬との組み合わせに注意
- パクリタキセルはPVCフリーかつフィルター付きルート
- 普段使っているルートの種類を確認してみよう
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