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生理食塩液と5%ブドウ糖液の違いを分かりやすく解説|看護

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こんにちは。コワニブログです。

輸液にはどこに何を補給するかでそれぞれ異なる目的がありますが、たくさんありすぎて何が何だかよく分からないですよね。今回は、新人看護師さんや看護学生さん向けに、輸液看護(今回は生理食塩液と5%ブドウ糖液)について解説します。

 

読者の疑問

生理食塩液とは?

生理食塩液点滴の目的や効果は?

生理食塩液と5%ブドウ糖液の違いは?

5%ブドウ糖液の目的や適応は?

等張とか浸透圧ってなに?

輸液の看護って?

輸液のおすすめの本ってある?

 

 

体液の基礎知識

成人の体の60%が水分ですが、その水分の内訳は以下の通りです。

細胞内液(40%)  Na⁺:15mEq/L

細胞外液(20%)  

 組織間液(15%)  Na⁺:142mEq/L 

 血漿(5%)  Na⁺:144mEq/L

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考えるときに役立つ図



補足
  • 組成は2:1の比率、3:1の比率と覚えよう!
  • 細胞内液と細胞外液の間には細胞膜(水は自由に通過するが、電解質・糖・アミノ酸の移動は制限する)がある。
  • 残りの40%は固形物(たんぱく質18%、脂肪15%、無機質7%)でできている。
  • ナトリウムイオンは水を引き付ける力がある。

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物質移動の制限の図

生理食塩液・5%ブドウ糖液投与について

目的

  • 注射剤の溶解希釈
  • 電解質補給
  • 水の補給今回は、水の補給について詳しく解説!

生理食塩液とは

水に0.9%の塩化ナトリウムを添加して、血漿浸透圧と等しくなっている=等張電解質輸液=細胞外液補充液。

0.9%の塩化ナトリウムとは1Lに9gのNaCl

NaClは1g=17mEq 1Lに9×17=154mEq/LのNa⁺とCl⁻が含まれる。

ナトリウムイオンは細胞膜を通れないため、細胞外液にとどまり、とどまったナトリウムイオンは水分を引き付ける。

つまり、出血、ショック、熱傷、手術などの時の細胞外液補給、大量嘔吐や糖尿病性昏睡の脱水などに使われる。

注意

Na⁺とCl⁻による電解質バランス変化による高クローム血症、代謝性アシドーシス

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生理食塩液1Lを点滴すると、図のように水分が補充される



5%ブドウ糖液とは

Na⁺:0mEq/L電解質は入っていない。

血漿浸透圧と等しい濃度にするため、ブドウ糖に5%ブドウ糖を添加。

水は細胞膜を通ることができるため、細胞内液2/3と細胞外液1/3の両方に分布する。

グルコースブドウ糖)の特徴
  • グルコースは血液に入ると、すぐに代謝されて水になる=実質水を補給しているようなもの。=水分輸液製剤

  • エネルギー補給目的ではなく浸透圧調整目的

 

血管内に直接水を入れると、赤血球に水が入り込み膨張し、溶血をおこすため、細胞内とほぼ等張の5%ブドウ糖液を入れます。他の多くの輸液製剤も等浸透圧です。ただし、赤血球は自分より濃いもの(高浸透圧)には強いため、2倍程度までの浸透圧を点滴することはあります。

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5%ブドウ糖液1Lを点滴した場合に水分が行く先

上記の図から、細胞外液の補充には5%ブドウ糖液よりも生理食塩液の方が効率がいいことが分かりますね。

 

注意

糖尿病など糖代謝に問題がある

過剰投与による高血糖

浸透圧利尿による脱水

 

脱水

細胞外液喪失(Na欠乏型脱水)

怪我や手術による出血や、嘔吐・下痢など身体の外に水分が出ていくとき。

 

細胞内液喪失(水分欠乏型脱水)

術後の経口摂取困難、病気や食事ができない状態など身体のなかに水分がはいらないとき。

 

まとめ

  • 生理食塩液と5%ブドウ糖液の違いはナトリウム濃度
  • 細胞外液の補充には生理食塩液が効率的!
  • 5%ブドウ糖液は細胞内液と、細胞外液に水分を補充する

 

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