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【輸血】輸血製剤の種類と特徴、輸血ルートについてわかりやすく解説|看護

こんにちは。コワニブログです。

輸血の看護では製剤の保管方法や単位数、輸血副作用や手順など覚えることがたくさんありますよね。

この記事では、輸血の適応、輸血製剤のそれぞれの特徴(保管方法や目的、有効期限)、また輸血ルートにも触れながら輸血看護について解説していきます!

 

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読者の疑問

輸血製剤の種類、保存、単位、看護について知りたい

輸血製剤に放射線照射をする理由は?

輸血の速度や適応、輸血手順はどうやるの?

輸血のルートや輸血セットについて教えてほしい

 

 

はじめに

血液、血漿、血清、血球って?

輸血を理解するにあたっての基本事項をおさらいしましょう!

輸血は血漿(血管内)をすぐに満たすことができます。

血漿とは、血液の液体成分をさします。

固体成分を血球と言います。

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採血後に血液を放置すると、凝固因子と血球が固まった血餅と、血漿から凝固因子が除かれた血清に分けられます。

 

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抗凝固剤を加えて、遠心させた血液は血漿(55%)と血球(45%)にわけられます。

血球は赤血球や血小板、白血球のこと、血漿はその他の水、老廃物、たんぱく質、糖質、脂質、無機塩類等です。

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輸血の特徴

輸血の特徴は以下の通りです。

  • 輸血はリスクを上回る効果がなければ実施されない
  • 輸血は補充療法であるが根治療法ではない
  • 細胞外液を使用しても間に合わない時のショックなどで使用される (ショック時は5%アルブミンや、RBCFFPなどが使用される)

 

輸血製剤の種類について

輸血の種類

輸血製剤の種類は、以下の図の通りです。

血液はその名の通り血液成分製剤として赤血球液製剤(RBC)、濃厚血小板製剤(PC)、新鮮凍結血漿FFC)にわけられます。

さらに新鮮凍結血漿FFC)は、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤といった血漿分画製剤にわけられます。

 

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輸血の単位

200mlの献血からつくられる量が1単位です。

 

全血:1単位200ml

赤血球:1単位140ml

新鮮凍結血漿:1単位120ml

濃厚血小板:1単位(約20ml) 0.2×10^11個以上

 

ラベルの見方

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右上:ABO血液型とRh血液型

Ir:放射線照射済み

LR:白血球除去済み

LRの隣の数字:バック内の容量

Ir-RBC-LR-2の下:製剤を識別するバーコード

 

 

次はそれぞれの製剤の特徴をみていきましょう。

 

血液成分製剤

赤血球 RBC MAP

赤血球製剤の特徴

Ir→輸血によるGVHD予防目的で放射線照射が行われている

LR→保存に伴う凝集塊の発生(マクロアグリゲート)、発熱や同種免疫反応などの副作用予防のため、保存前白血球除去が実施されている。

 

赤血球のヘモグロビンは酸素と結合することで、全身に酸素を運搬する働きがあります。

  • 末梢循環系への十分な酸素を供給すること、Hbが低下している人に使用し、(Hb6g/dl以下ならほぼ必須)貧血の緩和・循環血液量維持を目的に行われる。
  • 暑いと変性するため2~6度で保存=冷蔵庫
  • 有効期限は採血後21日間
  • ABO血液型(オモテ・ウラ)、Rh血液型、不規則抗体スクリーニング、交差適合試験を実施。
  • 放射線照射赤血球製剤では、保存に伴いカリウム濃度が増加するため、腎障害や高カリウム血症、新生児への急速大量投与には注意が必要です。

 

赤血球製剤は輸血セットを使う

専用の輸血セットを用います。

血小板製剤用輸血セット、輸液セットの使用はNG!

  1. 左右どちらかの輸血口を裂いて露出させる
  2. 血液バッグを平らな場所に置く
  3. クレンメを閉じてからプラスチック針をひねりながら真っすぐ、根元まで刺しこむ。
  4. 上部の濾過筒を指で押しつぶし、血液を全体に満たす。(7~8割でも濾過機能あり)
  5. 下側の点滴筒は半分程度血液で満たす。

 

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輸血セットは点滴筒の上側にフィルターがあ凝集塊の投与を防ぐフィルターがある!

 

血小板 PC

血小板の特徴

Ir→輸血によるGVHD予防目的で放射線照射が行われている

LR→保存に伴う凝集塊の発生(マクロアグリゲート)、発熱や同種免疫反応などの副作用予防のため、保存前白血球除去が実施されている。

 

  • 血小板の補充で一次止血を行う。
  • 血小板の検査データが低下している人に使用する。例)大量出血、血小板減少症、血液疾患など。
  • 寒いと変性、静止すると凝固するため20~24度で振盪保存する。
  • 有効期限は採血後4日間
  • ABO血液型、Rh血液型検査、不規則抗体スクリーニングを実施。

 (赤血球はほとんど含まれないため、交差適合試験は省略可能。)

 

血小板製剤用輸血セットを使う
  1. 左右の輸血口のどちらかを露出
  2. クレンメを完全に閉じる
  3. 血液バッグを平らな場所において、少しひねりながら真っすぐ根元までプラスチック針を差し込む
  4. 点滴筒の半分まで血液を満たし、先端まで血液を導き投与

 

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血小板輸血セットは先端にフィルターがある!

 

血小板の確認事項

スワ―リングの有無を確認

スワ―リングとは血小板製剤を蛍光灯にかざしながらゆっくりと攪拌した時、渦巻き状のパターンがみられる現象のこと。血小板が良好に保たれているときに見られる。

 

色を確認

黄色→黄緑色に変化、凝固物がある場合は細菌感染の可能性あり。

 

なぜ振盪保存なの?

血小板製剤を静置保存すると、血小板の代謝によって生じる乳酸が原因でpHが低下する。

これにより血小板に傷害が起こり、輸血効果が低下する。血小板のバッグにはガス透過性があり、振盪保存することで乳酸と重炭酸の平衡反応により生じた二酸化炭素がバッグ外へ放出されて、適切なpHを保つことができる。

 

血漿 FFP

LR→保存に伴う凝集塊の発生(マクロアグリゲート)、発熱や同種免疫反応などの副作用予防のため、保存前白血球除去が実施されている。

 

  • 凝固因子を補充し、二次止血を行う。(凝固因子は血小板の塊をより強くする)
  • 暑いと凝固因子が分解するため-20度以下で保存する。=冷凍庫
  • 容器のまま30~37度で徐々に解凍し、3時間以内に使用する。
  • 直ちに使用できない場合は、2~6度で冷蔵保存し、融解後24時間以内に使用する。
  • 有効期限は採血後1年間
  • ABO血液型検査、不規則抗体スクリーニングを実施。クロスマッチは省略可能。
  • 輸血セットか血小板製剤用輸血セットを使用する。

 

血漿分画製剤

アルブミン製剤

  • 循環血液量の増加やアルブミンの補充に使用される。
  • メインは出血や脱水時に血液量増加目的で使用する。
  • 室温で凍結を避けて保存

 

免疫グロブリン製剤

(重症な感染症の際には、グロブリンが使用されすぎて生成が追い付かないことがあるため)

  • 10度以下で凍結を避けて保存

 

血液凝固因子製剤

  • 血液を固める凝固因子の補充。二次止血の凝固因子の中で、特に不足しているものを補充する。
  • 先天的な凝固因子の欠損や手術による出血、感染症で凝固因子を消費した人に使用する。
  • 10度以下で凍結を避けて保存。

まとめ

  • 赤血球は冷蔵庫、血小板は常温振盪保存、血漿は冷凍庫
  • 血小板製剤はスワ―リングを確認
  • 放射線照射の有無も忘れずに確認しよう

 

 

参考:日本赤十字社 輸血用血液製剤マニュアルhttps://www.jrc.or.jp/mr/relate/info/pdf/handlingmanual1812.pdf

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輸血の種類やルートについて学んだら、次は検査と副作用をチェックしてみよう!

 

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