修学旅行に行きたくなかった筆者も、時を経て親になりました。
結果的に無理やり行っていまだに行かなきゃよかったなと後悔することもあります。
この記事を見ている方は「修学旅行、行きたくない」と子供に言われた親御さんかもしれません。
心配や戸惑い、驚きなどあるかと思います。
なぜ?どう対応すればいい?
そんな方に向けて、この記事では子供が修学旅行に行きたくないと言ったときの対処法を、具体的なステップで解説します。行かないことは可能か、どのくらいの子供が不参加か、行きたくない理由、費用や出席への影響、「逃げ癖」への懸念や後悔したケース、そして親としてどうサポートするかを、最新情報とリアルな声をもとにまとめました。
子供の気持ちに寄り添い、無理なく納得の選択ができるよう、一緒に考えていきましょう
- 【はじめに】修学旅行に行きたくなかった私の話
- 1. 修学旅行に行かないことは可能?ルールと学校の対応
- 2. 修学旅行に行かない子の割合と理由
- 3. 子供が「行きたくない」と思う理由は?
- 4. 費用負担と不参加のキャンセル料
- 5. 出席や評価への影響は?
- 6. 事前の班決めや修学旅行関連の授業はどうなる?
- 7. 行かない選択は逃げ癖につながる?
- 8. 後悔した人と後悔しなかった人
- 9. 子供に修学旅行行きたくないといわれた時の対処法
- 10. 最後に
【はじめに】修学旅行に行きたくなかった私の話
小学校も中学校も人間関係は複雑でした。
班決めのときから、一人嫌われている子がおりその子をどのグループに入れるかでもめました。
バスの座席やグループ行動、宿泊の部屋決めなどいろんなグループを決めるんです。
醜い押し付け合いですごく嫌だな、女子って面倒だな、男に産まれればよかったとか思いながら、、
クラスでも浮いた存在だったので、修学旅行は本当に行きたくなかったです。
同じグループの子はわがままで、合わせることが多くて気疲れしますし、振り回されるだけ振り回されて行かなきゃよかったなって感じでした。
何話せばいいかよくわからないし雑談っていうのがめちゃくちゃ苦手です。
本当の自分をだせなくて、めちゃくちゃ自己肯定感が低くて、集団の中にいても自分は孤独だと感じていました。
親に修学旅行に行きたくないとボソッと話したことがありますが、
きっと楽しいよ、行きなよ
といつも通り話を聞いてもらえず、悲しかったです。
行きたくない気持ちに共感してほしかった、理由を聞いて一緒に解決のために考えてほしかったってせめて思います。
そもそも修学旅行に行かない選択肢があること自体知りませんでした。
勝手に同意書出されてたんだろうか、、
自分は親にSOSを求めても聞いてもらえないし、話すことをはじめからあきらめている子供でした。
なので、修学旅行に行きたくないといわれたら
それはすごく勇気のいることだし、割とガチ目なSOSの可能性があります。
まずは話してくれてありがとうって伝えてほしいし話を聞いてあげてほしいなと思います。
1. 修学旅行に行かないことは可能?ルールと学校の対応
修学旅行は楽しみな行事ですが、参加は基本的に任意です。文部科学省のガイドライン(https://www.mext.go.jp/)では、修学旅行は「教育課程の特別活動」ですが、強制参加を義務づける規則はありません。子供が「行きたくない」と言っても、選択肢はあります。以下、親が知っておくべきポイント:
-
学校のルール:多くの学校では、参加前に同意書を提出します。行かない場合は、親が「家庭の事情」や「体調不良」で不参加を伝えればOKです。理由は柔軟に受け入れられることが多いです。
-
不参加時の対応:修学旅行期間中、子供は通常登校して自習や特別授業(例:レポート課題)を行う学校が一般的です。一部学校では出席扱いも可能です。
-
実例:中3の保護者Aさんは、子供が「友達がいない」と言ったため担任に相談。同意書を出さず、不参加で自習対応。欠席扱いにならず、問題ありませんでした。
親のアクション:子供が「行きたくない」と言ったら、まず担任に連絡(電話や面談)。「家庭の事情」や「体調不良」と伝えるか、理由を軽く共有し、代替措置(自習など)を確認しましょう。
2. 修学旅行に行かない子の割合と理由
「うちの子だけ?」と心配になりますが、修学旅行に行かない子供は意外といます。全国修学旅行研究協会の2023年調査(https://www.zenshu-ken.org/)によると:
-
不参加の割合:国内修学旅行対象校(1,292校)で、総生徒約15.7万人のうち7,942人が不参加。**約4.8%(20人に1人)**が行かない選択をしています。
-
不登校以外の理由:不参加の約60%(4,968人)が不登校ですが、残り40%(約3,000人)は経済的理由、友達関係、集団行動のストレスなど。不登校じゃない子供も、結構行かないんです!
-
傾向:2023年5月以降、コロナ理由は減り、体調や友達関係が主な理由に。学校生活に問題ない子供でも不参加は珍しくありません。
親の視点:Xで「娘が修学旅行行かなかったけど、誰も気にしてなかった」「息子が費用を理由に不参加。家で楽しく過ごせた」という声も。少数派でも、子供は一人じゃないと伝えましょう。
3. 子供が「行きたくない」と思う理由は?
子供が「行きたくない」と言う背景は様々。親として理由を理解することが、対処の第一歩です。教育サイトや親の体験談から、よくある理由をまとめました:
-
友達関係の不安:
-
「仲良い子と班が違う」「友達がいなくて孤立しそう」と感じる子供が多いです。
-
親の対応:子供に「誰と一緒なら安心?」と聞き、担任に班変更を相談。
-
-
費用の負担:
-
「10万円も払うなら他のことに使いたい」と考える子供も。
-
親の対応:経済的理由を子供と話し合い、補助制度(例:東京都の助成、https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/)を調べる。
-
-
集団行動や宿泊のストレス:
-
«みんなと泊まるのが嫌」「寝相や荷物が気になる」と感じる場合。
-
親の対応:個別対応(例:別室宿泊)を学校に相談。
-
-
行先に興味がない:
-
«京都や奈良に興味ない」「歴史よりゲームがいい」と感じる子供も。
-
親の対応:行先の魅力を一緒に調べたり、自由行動の楽しみを提案。
-
-
体調や移動の不安:
-
«バス酔いが心配」「疲れそう」と感じる場合。
-
親の対応:酔い止め準備や座席調整を学校に相談。
-
親のアクション:子供に«どうして行きたくないの? »と穏やかに聞き、具体的な理由を把握。漠然とした«なんとなく »でもOK。押し付けず、気持ちを受け止めましょう。
4. 費用負担と不参加のキャンセル料
修学旅行の費用は気になるポイント。子供が行かない場合、親の負担はどうなる?一般的な目安(2025年5月、教育サイトと体験談):
-
費用の相場
-
中学校(国内、2~3泊):5万~8万円(例:京都・奈良)。
-
高校(国内、3~4泊):8万~12万円(例:広島・長崎)。
-
高校(海外、4~5泊):15万~25万円(例:シンガポール)。
-
-
不参加の費用
-
同意書提出前なら費用ゼロ。
-
提出後のキャンセルは、学校や旅行会社次第。通常は数千円~2万円。
-
準備費(例:資料代、数百円~千円)がかかる学校も。
-
-
補助制度:経済的理由で不参加の場合、自治体の助成(例:東京都の公立校、https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/)や学校の免除制度を活用可能。
親のアクション:費用がネックなら、子供と予算を話し合い、担任や自治体に補助制度を相談。キャンセル時期を早めに確認して、負担を減らしましょう。
5. 出席や評価への影響は?
«行かないと成績や進学に響く? »と心配ですよね。以下、一般的な影響と注意点:
-
出席扱い
-
多くの学校では、修学旅行は«特別活動 »で、欠席しても出席日数に影響しません。不参加者は自習や代替課題(例:レポート)で対応。
-
一部学校では欠席扱いになる場合も。«家庭の事情 »なら欠席カウントなしの場合が多いです。
-
-
評価や内申点
-
不参加が直接内申点に影響することは稀。成績優秀者でも不参加で進学に問題なかった例が多数。
-
ただし、担任の印象やクラスでの噂が気になる場合も。«体調不良 »や«家庭の事情 »を理由にすると理解を得やすいです。
-
-
クラスでの影響
-
不参加でも«誰も気にしてなかった »という声が多い。友達に«家庭の事情 »と伝えれば、詮索は減ります。
-
班編成で迷惑をかける心配は、早めに担任に伝えることで調整可能。
-
親のアクション:不参加の理由を«体調不良 »や«家庭の事情 »にすると、評価や人間関係への影響は最小限。担任に相談して、課題や登校ルールを事前に確認。
6. 事前の班決めや修学旅行関連の授業はどうなる?
子供が不参加を希望する場合、事前の準備活動(班決めや授業)の扱いが気になる親も多いはず。以下、一般的な対応:
-
班決め
-
修学旅行の班決め(例:グループ行動のメンバー決め)は、参加予定者のみで行う学校がほとんど。不参加の子供は班決めに参加せず、担任が事前に調整。
-
例:中2の保護者Bさんは、子供が不参加を希望したため、担任に早めに伝え、班決めの授業を欠席。自習や別の授業で対応。
-
-
修学旅行関連の授業
-
事前学習(例:行先の歴史や文化の授業)は、参加者向けの内容が多いが、不参加者も通常通り出席する学校が一般的。授業内容が修学旅行に直結する場合、別の課題(例:関連テーマのレポート)が課されることも。
-
例:高1の保護者Cさんは、子供が不参加でも事前授業に出席し、京都の歴史レポートで単位を取得。
-
-
学校ごとの差:私立校では不参加者に別カリキュラム(例:オンライン学習)を用意する場合も。公立校では自習が主流。
親のアクション:班決めや事前授業の扱いを担任に確認。不参加を早めに伝えると、子供が気まずい思いをせずに済みます。
7. 行かない選択は逃げ癖につながる?
«行かないと逃げ癖がつくのでは? »と心配する親もいます。この懸念について、考えてみましょう:
-
専門家の見解:教育心理の専門家によると、修学旅行の不参加が直接«逃げ癖 »につながる証拠はなく、子供のメンタルや状況次第。無理に参加させると、逆にストレスやトラウマになる場合も(教育サイト)。
-
不参加のポジティブな面:行かない選択は、子供が自分の気持ちを優先し、自己主張する機会。「逃げ」ではなく「自分らしい選択」と捉える親も多い(X投稿)。
-
バランスのとり方:逃げ癖を防ぎたいなら、行かない理由を話し合い、代替案(例:家族旅行)で挑戦や成長の機会を提案。例:中3の保護者Dさんは、不参加の子供と地元で歴史探訪を計画し、「逃げじゃない選択だった」と子供が自信を持った。
親のアクション:«逃げ癖 »の心配は、子供の理由を聞き、代替案で前向きな体験をサポートすることで解消。無理強いせず、成長を促すバランスを。
8. 後悔した人と後悔しなかった人
不参加を選んだ子供の中には、後悔するケースもあります。親として、どう向き合う?
-
後悔したケース
-
高2のGさんは「友達がいない」を理由に不参加。後で友達の楽しそうな話を聞き、「行けばよかった」と後悔。理由:事前に不安(班編成)を相談せず、孤立を恐れた。
-
中3のHさんは「費用が高い」で不参加。後で修学旅行の写真を見て、「思い出が欲しかった」と感じた(教育サイト)。
-
-
後悔しなかったケース
-
高1のEさんは、集団行動が嫌で不参加。家族で温泉旅行を計画し、「自分らしい時間だった」と満足。
-
中2のFさんは、担任に班変更を相談後参加。「意外と楽しかった」と振り返る(親の体験談)。
-
-
後悔しないために
-
不参加なら、期間中に楽しい計画(例:プチ旅行、ゲーム)を立てる。例:中3のIさんは、家で映画マラソン。「修学旅行より楽しかった」。
-
参加するなら、不安解消策(例:班変更、酔い止め)を親子で準備。後悔の多くは「事前相談不足」が原因。
-
親のアクション:後悔のリスクを伝えるが、押し付けず選択を尊重。不参加なら楽しい代替案を、参加なら不安解消策を一緒に考える。
9. 子供に修学旅行行きたくないといわれた時の対処法
子供が«行きたくない »と言ったら、親としてどうサポートする?具体的な対処法を、体験談をもとにステップで解説:
-
気持ちを聞く
-
«どうして行きたくないの? »と穏やかに質問。怒ったり否定せず、「どんな理由でもいいよ」と受け止める。«なんとなく »でも尊重。
-
例:中2の保護者Bさんは「娘が『友達と気まずい』と言ったので、具体的な不安を一緒に整理」。
-
-
選択肢を提示
-
行かない場合のメリット(例:家でリラックス、費用節約)と、行く場合の楽しみ(例:自由行動、友達との思い出)を中立的に説明。
-
例:高1の保護者Cさんは«行かなくてもいいけど、京都のカフェ巡りも楽しいよ »と提案。
-
-
担任に相談
-
早めに担任に連絡(電話、メール、面談)。«家庭の事情 »や具体的な理由(例:友達関係)を伝え、代替措置やキャンセル料を確認。
-
例:«班変更や別室宿泊は可能か? »と相談し、子供の不安を軽減。
-
-
代替案を考える
-
不参加なら、修学旅行期間を楽しく過ごす計画を。例:家族でプチ旅行、ゲームや映画の日、個人で修学旅行先を後で訪問。
-
例:中3の保護者Dさんは«息子と地元の神社巡りをして、修学旅行の雰囲気を味わった」。
-
-
後悔しないサポート
-
不参加でも«その選択でよかった »と子供が思えるよう、肯定的な声かけを。例:«自分らしい選択が一番だよ」。
-
行く場合も、不安解消策(例:酔い止め、友達との事前交流)を一緒に準備。
-
実例:高2の保護者Eさんは、子供が«集団行動が嫌 »と言ったため、担任に別室宿泊を相談。子供は参加して«意外と楽しかった »と満足。一方、Fさんは不参加を選び、家族で温泉旅行。«後悔なし »と子供が笑顔。
10. 最後に
子供が修学旅行に行きたくない と言っても、あなたの子供だけじゃありません。
そもそも、行きたくなくても何も言わない子もいると思うので、子供からのSOSをしっかり受け止めてほしいなと思います。
全国で約4.8%(20人に1人)が不参加で、不登校以外の理由(友達関係、費用、ストレス)も立派な理由です。行かない選択は可能で、費用や出席への影響も学校次第では最小限に抑えられます。
しかし、行かないという選択はやはり少数派ですし、行くのが普通という普通から逸脱することでの後悔や、自分はやっぱり駄目なんだと自信を失ってしまう可能性はあると思います。
なので行かなかったとしてもフォローは必要です
行ったことでの後悔は、やっぱり行かなくてよかったなお金無駄だったなという後悔ですが、行かなかったことで後悔した場合はもう戻れないのでより感情的には残りやすそうだなとも思います
問題解決のためにすべきことを一緒に考えることで、親は味方でいてくれると安心できると思いますし、可能なら先生に相談してそれでも解決しなさそうなら行かない選択を取ると最終手段にしてもいいのかなと思います。
行かせたい気持ちがあったとしてもいったん捨ててもらって、最終的な決定権は子供にゆだねたらいいと思います。
選択を間違って後悔したとしても、自分の決定なら反省して次に生かせるけど、親のレールを歩いての失敗は親の失敗だから何も成長しないんじゃないかと思います。
こんな偉そうなことを言っても、自分も考えている通りに行動できるかわからないですが、
お子さんにとってベストな選択ができますように。