がん性疼痛の緩和に重要なレスキュー薬。
今回はそんなレスキュードーズについての疑問にお答えしていきます!
普段はお仕事以外でも暮らしに役立つ情報や、看護で自分が困った経験をもとに勉強ノートなるものを共有しています!
カテゴリーからも一覧見れるので、のぞいてみて下さい!
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レスキュー薬とは?
レスキュー薬の種類や使用間隔は?
レスキュー薬の使用方法は?
レスキュー薬の量は?
レスキュー薬の副作用は?
レスキュー薬とは
定時鎮痛薬では十分に疼痛コントロールができない時に、頓服で服薬するオピオイドのこと。
- 突出痛の緩和
- 鎮痛薬の必要量の見積もり
- QOLの向上
を目的に使用されます。
レスキュー薬についてのあれこれ
どんな時に効果があるの?
- 安静時に痛みがなく体動時痛があるときex)放射線治療、食事、リハビリ時
- 突出痛が強いとき
- 疼痛出現の時間が決まっているとき
- 痛みの持続時間が長いとき
逆に言えば、レスキューの効果発現までに最低でも10分はかかるため、10分以内に痛みが落ち着くような場合は効果が期待できません。
レスキュー薬の投与量は?
経口では徐放性製剤1日投与量の1/6が目安。
効果を見ながら有効かつ副作用がない投与量を目指していきます。
どれくらいの時間で効くの?
基本的には、「10~15分で効果出現、30分~1時間で十分に効いてきます」等と患者さんに説明します。
内服速放性製剤は投与30分~1時間後に効果が最大となるため、内服1時間後に評価しましょう。
オプソやオキノーム(経口投与)30分で効果発現、4時間持続。
投与間隔は?
経口では1時間以上、注射では15~30分空ければ1日何回でも使用可能です。
痛みの評価方法
1日何回レスキュー薬を使ったかを記録し、疼痛コントロールの評価に役立てましょう。入院中なら看護師が記録、自宅では自分で記録をつけてもらいます。
5,6回以上であれば多いため、ベースアップを検討します。
どのタイミングでレスキュー薬を使ったか?を分析することで、痛みが出現するタイミングで予防投与も可能です。
定時薬とレスキュー薬の種類は同じにした方がいい?
飲みにくい剤形もあり、必ずしも合わせる必要ありません。
しかし、同じ種類にすることで
- 定時薬で効果と安全が確認できている
- レスキュー薬1回量の計算が容易(1/6)
というメリットもあります。
まとめ
- レスキュー薬の投与量は1日量の1/6
- レスキュー内服後1時間で痛みを評価しよう
- 投与間隔をあければ何度でも使用可能
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