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輸血の速度計算や、実施手順、注意事項を教えて!|看護

輸血は一般的な点滴以上にリスクがあり、その分多くの確認事項があります。

しかし、いちいち調べていたリマニュアルを見ていたらいくら時間があっても足りないですよね。

今回はそんな多忙な看護師さんや看護師国家試験を控えた看護学生さんに向けて、輸血の注意事項と手順を、重要事項に絞って簡単にまとめました。

※詳細な手順については現場でも確認してくださいね♪

 

 

輸血を実施する前の注意事項

輸血は単独投与が原則

 

全血や赤血球製剤は、ブドウ糖溶液やカルシウムイオンを含む製剤との混注はNG

カルシウムイオンの入った輸液やカルシウム剤との混合で凝固が起こり、フィブリンが析出する。

ブドウ糖溶液と血液を混合すると、赤血球の凝集・膨化による溶血が起こる。

やむを得ず同一ラインで行う場合は、前後生食フラッシュを実施する。

 

専用の輸血ルートを使用する

輸血に通常の輸液セットの使用はNGです!

凝集塊の投与を防ぐフィルターの付いた専用の輸血セットを使用します。

 

輸血ルートについては、輸血の種類の記事で詳しくまとめています。

kowaniblog.hatenablog.com

 

輸血バッグ・ラベルを確認しよう

血液バッグの破損、血液の色調変化、溶血(赤血球)、凝固がないかを確認し、異常があれば使用しません。白色の浮遊物や白濁は献血者由来の脂肪であり、輸血効果に影響はありません。

 

輸血前の確認項目は以下の通りです。

患者氏名、血液型、製剤名、製造番号、有効期限、交差適合試験の検査結果、放射線照射の有無(赤血球製剤、血小板製剤)など。

 

輸血の検査については以下記事でわかりやすく解説しています!

kowaniblog.hatenablog.com

 

輸血の速度計算について

輸血開始後10~15分は1分間に1ml、その後は1分間に5mlの速度で投与します。

副作用が出現したら、直ちに輸血を中止し、医師へ連絡を取り輸血セットを交換せて生理食塩液や細胞外液類似輸液などの点滴に切り替えましょう。

 

輸血の計算方法

1分間に1mlということは1ml=20滴 20滴で60秒なので、10~15分間は3秒に1滴

1分間に5mlということは、5ml=100滴 100滴で60秒なので6秒10摘、つまり15分以降は3秒間に5滴で滴下します。

※医師指示があれば、そちらを優先します。

※〇〇分で実施といった指示があれば、輸血製剤ごとに決められた単位(投与量)をもとに計算します。

 

赤血球:1単位140ml

新鮮凍結血漿:1単位120ml

濃厚血小板:1単位(約20ml) 0.2×10^11個以上

輸血の単位(=投与量)についてはこちらの記事にまとめています!

 

 

輸血の実際

必要物品

生食ロック、アルコール綿、ルートの蓋(青いやつ)、輸血バッグ、血圧計他

血液を扱うためエプロン&紫手袋

輸血の準備
  • 輸血用のルートは必ず医師が確保する(22G)
  • 輸血は単独ルートが原則。どうしても同一ルートでなければいけない時は前後生食フラッシュ。
  • 医師とリーダー、Ns2名で2度のWチェックをする。
  • 輸血用バーコードから3回連続、ピをする。
  • バイタル(脈拍・呼吸・血圧)は、開始・5分・15分・終了時に実施、気分不快有無も同時に確認→開始後15分は付き添う
輸血の手順
  1. 外観を確認し、軽く指で押したり左右上下に振り内容物を混和
  2. ルートのクレンメは閉じておく
  3. 差し込み口のカバーを取る
  4. ひねりながら、真っすぐ根元まで挿入
  5. 濾過筒(あれば)、点滴筒をみたし、先端まで血液を満たす
  6. 22G、逆血を確認
  7. つなげてから、始めは3秒に1滴ほどでゆっくり滴下
  8. 15分のバイタル問題なければ、それ以降は普通に滴下(5分までは1ml/分、15分以降5ml/分)

 

まとめ

  • 輸血は単独投与が原則!
  • 専用の輸血セットを使用する
  • 赤血球は冷蔵庫、血小板は常温振盪保存、血漿は冷凍庫で保管しよう

 

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