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アニメ『バビロン』最終シーン考察&感想|ネタばれあり

最近AmazonPrimeビデオにてアニメ『バビロン』を視聴しました。

 

はじめはテンポが速く、ドキドキしてどんどん次が気になるアニメでしたが、最終話はえ???とういうこと??という視聴者をもやもやさせる終わり方。

 

色々な方が考察や感想を出していますが、自分は他の人と違う感じ方をした部分があり、共有&解説します。

 

こちらをご覧になっている方は、アニメを最終話まで見ているという前提で解説しますので、物語の説明は簡易的になります。

まだ見ていない方は、ネタバレありなのでご注意ください。

 

 

アニメバビロン疑問が残るシーン考察

カナエは曲世愛ではない!?

アメリカ大統領のアレックスと、自殺を迷っている少女カナエが対談するシーン。

はじめは、曲世愛と対話させられるのではないかとの懸念がありましたが、違ったようです。

 

理由:曲世はのちにアメリカで正崎と出会っているため別人(カナエは日本にいた)

 

 

カナエが自殺を迷っている理由として語られたのは

『ワンナイトした男に捨てられたが出産を決意、その後乳幼児突然死症候群で突然子供を亡くし、生きていなくてもいいやというようになった』

というもの。

 

過去に曲世のカルテが出たシーンでは、女性のお腹あたりに×印がありました。

詳細は分かりませんが、曲世は過去に死産?流産?中絶?もしくは、殺害、理由は不明ですが、何らかの形で子供を失っていることは否定できないと思います。

取り調べシーンでの

  • 正崎に子供の有無を聞く
  • 避妊するのは悪いこと?
  • 子供を殺すのは悪いこと?

 

と聞くシーンからも、曲世は子供に執着していることは間違いないと思います。

このシーンは、いつか曲世が正崎の子どもを殺すフラグだと感じました。

 

正崎がアレックス大統領を殺した理由

人を殺すのはダメなことと認識していた正崎ですが、最終シーンでアレックス大統領を殺します。

 

理由としては、考える人・そしてアメリカ大統領のアレックスが自殺したとなれば、世界中に、そしてカナエにも自殺は良いことだと表明することになってしまいます。

 

最終シーンで、良いこと=続くこと、悪いこと=終わることと結論を出したアレックス。

良いこと≒生き続けること、悪いこと≒命が終わる=死

とも解釈できます。

 

そのため、世界中に自殺が良いことだと示さないため、他殺にして、曲世の計画を食い止める必要があったのだと思います。

 

その銃は正しいことのために使うこと、家族のもとに帰ることをアレックス大統領に命じられたシーンもあり、アレックス大統領のいう良いことに使ったのだと筆者は思いました。

最後のアレックスの正崎への謝罪は、正しいことに使ってほしいと言ったのに正しいことがこんな形(殺人)になってしまい申し訳ない、といったニュアンスでしょうか。

また、アメリカ大統領殺害という重大事件を起こした正崎ですが、大統領の周りの政治家やFBIが事情を知っていたことから、この時点では軽めの刑で済み家族のもとに帰ることは可能であったのだと思いました。

 

最後の銃声の真相は?

大統領殺害後、曲世愛と出会った正崎。

正崎が銃を曲世に向けるところと、曲世が手で拳銃の真似で指先を正崎に向けているシーンが印象的でした。

 

このシーンの後、曲世が正崎の息子に出会うシーンがあることからも、曲世は生きているということは確実です。

 

このシーンについては諸説ありますが、筆者は曲世が正崎を殺害したと考えました。

 

そもそも曲世愛という人物は、

  • 悪いことが好き(取り調べシーンにて)
  • 瀬黒殺害時に悪人だと認めている
  • ささやきだけで人を殺せる
  • 見た目を変えることができる

 

というアニメの中で圧倒的な力を持った存在。

アニメの中では特殊な能力をもった人間として描かれていましたが、人間ではなく完全に化け物ですよね。

 

手の真似事で本物の銃弾がでて人を殺せることができてもなんらおかしくありません。

 

正崎が曲世に向かって銃を撃ったが外したという可能性については、以下の理由で消えます。

良いこと=続くこと、悪いこと=終わることだと正崎が曲世に言った後、

 

曲世『じゃあ、悪いんですけど・・・・ばーん!(銃声)』

との流れからも曲世が放った銃声で間違いないと思います。

悪いことが好きな曲世なので、じゃあ、悪いこと(すなわち命を終わらせる)するねという意味のじゃあ、であったと思いました。

 

また、通信で曲世がささやいたとわかった後、通信を切れとの指示があったのにも関わらず多数のFBI捜査官が銃で死亡していました。

この時点で通信はきれていたため、囁かれて自殺したのではなく、曲世の能力で殺害したと考える方がしっくりきます。

そもそもアレックス大統領を殺害した際の銃声音と、2度目の銃声音は全く違うので、正崎が発砲した可能性は0だと言えます。

 

PrimeVideoでバビロンを視聴

ちなみに過去に、正崎の部下の瀬黒を斧で殺害するシーンがありました。

そんな能力あるならその時使えばええやんと、思うかもしれませんが、計画を実行するため意図的に最後まで能力を隠していたのだと思います。

その点で、曲世の方が一歩上だった。

その能力が分かっていれば、正崎もアメリカのFBIもより警戒したはずですから。

 

ちなみに、中継では正崎が歩くシーンがうつされますが、曲世が写っていないため世の中には正崎が自殺した=曲世が化け物だという事実は示されない

という鬱展開です。(銃声を調べて、おかしいと気づく可能性もありますが、、、)

 

このシーンを見た時に、始めに浮かんだのが『いぬやしき』というアニメ。

興味のある方はどうぞ。

 

PrimeVideoでいぬやしきを視聴

 

正崎の家族はどうなった?

筆者の考察通り、曲世は正崎を殺したという前提で話を進めます。

 

最終シーンでは田舎で正崎の息子が曲世と出会ってしまいます。

田舎ということからもともと住んでいる場所とは違う=祖父母の家などに滞在しているとわかります。

 

まず、正崎の妻ですが、自殺したと考えられます。

最後のアレックス大統領を殺害する現場をテレビでみてショックをうけているシーン、さらに正崎が死んだという事実は、とても受け入れられるものではなく、自殺するのに十分な理由だと思います。

 

また、物語のメインテーマである自殺法。

最後はバッドエンドで終わったことからも、

自殺法に反対していた正崎の妻が自殺法に救われてしまう(自殺=悪いことではないという世の中)という皮肉な結果だと、しっくりくると個人的には感じました。

アニメの中でも、『考える続けることが良いこと』との描写があるように、視聴者にも考えさせるような構成になっています。

 

自殺法=悪という単純な問題ではないことを。

そもそも生きていたら、一緒にいるはずですよね

そして、これまでの展開から推測して正崎の子どもは曲世に殺害されてしまうと思われます。

曲世は悪いことが好きな化け物ですから、そこは単純に考えていいと思います。

 

曲世はクラス全員殺していた?

中学時代、能力ゆえに他人とうまく話せないことを悩んでいた曲世なので、この時点では悪人ではなかったと思われます。

アニメでは7人がノイローゼになったという描写のみでしたが、原作では、7人を除いたクラス全員が死亡しています。

そのことから、叔父の精神科へ通院していた理由としては、能力をコントロールするため、そしてコントロールできるようになり通院を自ら辞めたと思われます。

 

斎開花拉致作戦のシーン

はじめから妻=曲世だとわかっていた!?

斎が息子と話し世界に訴えかけるシーン。

妻も一緒にいるのに、僕と息子が生きる世界との発言は違和感ですよね。

はじめから妻はいない=来たのは妻役ということが分かるようなシーンでした。

 

それに気づけなかった警察や、野丸さんの力不足も感じさせられます。

 

この物語で1番優秀だった九字院さん

アニメの中で唯一答えに辿り着いた人物は九寺院さんであったと思います。

答えとはつまり、曲世と関わってはいけないということ。

 

妻子班に任命された=1番最初に囁かれたのにも関わらず、足を打ち正気を保ち正崎に真実を伝えた。

それだけでもとても優秀な人物であるとわかります。

 

アレックスと正崎との会話の中でも、九字院はできることとできないことをわかっていた人物として回想されていますね。

 

正崎も忠告を聞き入れ、家族を連れて逃げていれば悲劇は回避できたと思うと、判断ミスとも言えます。

 

作者のメッセージとは?

作者はこのアニメを通して何を伝えたかったのかの考察です。

 

11話冒頭でこのような語りがあります。

聖書ヨハネの黙示録に記された7つの頭の獣。この獣は7人の王を表しその背には一人の女が。女は聖なるものたちの血によいしれ最後には神によって焼かれ、裁かれる。 その女の名は、大淫婦バビロン。

淫婦とは、欲望のままに行動していたリ道徳意識が欠如していて多くの男性と関係を持つ女性の意味。

政治家たちと曲世の性行為を示唆するシーン、九字院がなくなる際の男ならわかるでしょと語るシーン、中学生時代に男子生徒や蔵主におこした精神的レイプとも言える事件などから、性的なシーンはちらほら。

このことから、大淫婦バビロンは曲世をさしているのでしょう。

聖書では裁かれたバビロンですが、アニメの曲世は圧倒的な力を持っており裁かれることはありませんでした。

 

このことから、圧倒的に大きな力を持つものに勝つことは難しいという現実を伝えている。

 

また政治を絡めたアニメであったことから大きな力=政治家と捉えることもでき、若者の政治参加が低いと言われる日本で、政治に関心を向けるきっかけをくれるアニメだと感じました。

 

バビロンの感想

はじめはテンポ良くて、面白い!と思ってましたが、だんだんと善悪とはなにかという哲学チックな話になり、頭痛が。

 

しかし、絶望的なシーンでアレックス大統領とのまさかのダブル主人公というサプライズは面白かったと思います。

 

アニメもジャンルもホラーサスペンスという、他と被らないジャンルで新しかったですね。

 

しかし最終シーンは個人的には微妙だと感じました。

途中まではほぼ原作通りだったようですが、最終シーンはアニメオリジナル。

無理やりまとめすぎだし、過去のシーンでの謎が謎のままだったり、、

原作が全部出てから原作通りのアニメが見たかったですね。

 

あとは、曲世という圧倒的能力のある悪に対して、どこまでできるのかが見ものでしたが結局バッドエンドというのは、何をみせられていたんだ!!とも思いました。

 

鬱アニメ好きさんには全力でおすすめします。

 

 

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