あなたは学歴コンプレックスに苦しんでいますか?
筆者も子どもの頃(具体的には中学~大学まで)学歴コンプレックスに苦しんだ経験があります。
そして大人になった今、学歴コンプレックスの無意味さにやっと気づき、大学卒業後は学歴のことなんか忘れて、小さな幸せに感謝しながら生きてきました。
そんな筆者が学歴コンプレックスについての記事を書こうと思ったのは、令和の虎受験生版を見て、学歴コンプレックスのことを思い出したからです。
つい最近、令和の虎受験生版(有名なYouTubeチャンネル)で、元ホスト31歳の本田裕典さんが『東大理Ⅲ以外はカス』発言をして話題になっています。
筆者も本田裕典さんの回を視聴して、彼は典型的な学歴コンプレックスっぽいなと感じました。
そして過去の自分と重なる部分があり胸が苦しくなりました。
30代になっても学歴に囚われて苦しむって悲しい人生です(余計なお世話)
しかし、学歴コンプレックスに苦しんでいる人は見えないだけで本当はもっといるんじゃないかと思います。
- 東大や京大など高学歴しか意味ない
- 学歴のない自分には価値がない
と昔の自分は本気で思っていました。 たいした能力もないくせに。 というか大した能力もないからかも。
大人になってわかったことは、本当は学歴なんて何も問題ではなかったということ。
本当の問題は、自己肯定感の低さだけでした。
学歴にこだわっていたのは、自分が勉強好きだからではなく、学歴という肩書で自分の無価値さを隠したかっただけでした。
学歴が手に入らなくても、東大理Ⅲ以外はカスだと思うことで、自分以外の大勢もカスで仲間がたくさんいる状態。
そう思うことでしか、自分の精神状態を保てない可哀そうな人間=つまり病気。
今回は実際の筆者の体験談と、学歴コンプレックスを克服した方法をブログにて共有させていただきます。
そして学歴コンプレックスを経て思うことは、浪人をしなくて本当に良かったということ。 その理由も解説していきます。
※浪人=悪という訳ではないです。
学歴コンプレックスって?
自分の学歴に劣等感やうしろめたさを感じることです。
学歴コンプレックスは、あなたを取り巻く様々な問題の一つにすぎません。
- 誰にも認められることのない環境で育った
- 学歴で差別を受けた経験
- 志望校に落ちたトラウマ
- 学歴主義の環境(塾や家庭環境)
背景は様々でも、学歴で判断する会社や社会の風潮に問題があるわけではなく、結局は学歴のない自分を自分が認めてあげられないだけ。
つまりは自分の気持ちの問題なのだと思います。
学歴コンプレックス体験談
ここでは筆者の実際の経験を語ります。
学歴コンプレックスに至るまでの経緯
筆者が学歴コンプレックスに至るまでの経緯と経歴をお話しします。
自分に自信がなく、弱気・優しくて繊細、よく大人しい子だね、真面目だねと言われるような子供でした。 そんな自分が大嫌いでした。
「受験にうからなければ人生終わる。おさきまっくらだ」ということを本気で思っていました。
(実際には学歴コンプレックスという一言では片づけられず、他の精神疾患も患っていたと思います)
小学生の時から塾に入り、勉強漬けの日々。
地域社会が勉強に熱心な風潮もあり、小学生のころからすでに競争社会でした。
塾や学校の先生からは勉強すること、学歴の重要性について、過剰に煽られていましたし、真面目な性格なのでそれを真に受けていました。
しかし、精神状態はかなり不安定で、勉強しなきゃ!! という焦りがありながらも勉強に身が入らない、やる気が出ない、常に無気力、生きているだけで大量のエネルギーを消費しているような感覚。
死にたいという気持ちで頭がいっぱいで、正直勉強や受験どころではありませんでした。
しかし、自分ならできる!! 絶対に受かるという過剰な自信がうまれることもあり、絶対に受からない場所を第一志望に設定。 (双極性障害の躁状態です)
結果、ことごとく第一希望の受験に失敗して考えてもいなかった滑り止めに入学するということを繰り返していた学生時代。
その時も人生に絶望して、自分は価値のない人間なんだ。 何度も死にたいと考えていました。
それでも浪人という選択をしなかったのは、学歴コンプレックスから抜け出すための重要な選択だったと今では思います。
筆者の経歴
経歴は以下にまとめます。
高校受験失敗
↓
受験の失敗を引きずって勉強もまともに手につかない
↓
大学受験も失敗
↓
滑り止めの進学先で、意気投合した友人と仮面浪人するも、自分だけが失敗。
↓
唯一の友人を失いぼっちの学生生活を送る
↓
留年しないことだけがモチベの学生生活
↓
そんなとき奇跡的に恋人出来る
↓
現在は家庭を持ちそれなりに幸せに暮らしている
学歴コンプレックスの人が浪人してはいけない理由
念を押して言いたいのは浪人=悪ではありません。
やりたいことがあって、その目標のために浪人する分には問題ありません。
問題なのは、世間体や学歴を気にしてその学歴コンプレックスを解消するために浪人すること。
理由を解説します。
経済的な損失
浪人すると、塾の費用や教材代に加えて、追加の受験費用や払わなくて済んだはずの入学金など数十万~数百万はくだらないです。
経済的な損失が大きすぎます。
しかも、もし不合格だったらすべてが無意味なものにもなりかねません。
そして仮に受験に成功したとして、その差額を回収できるかと言えばかなりの疑問が残ります。
それなら本当に自分がやりたいことにお金を使ったり、大切な人幸せにするためにお金を使ったほうが精神的にも、経済的にも豊かになれるのではないでしょうか?
受験勉強や浪人は自分にとって本当に必要なことなのか?改めて考える必要がありそうです。
そもそも筆者は小学生のころから塾に通っていたり、受験期は追加のオプションをつけたりしましたが、何一つ自分のためにはなりませんでした。
一人暮らしや結婚した時に、好きな家具や家電を購入して日々の暮らしを豊かにしたり、美味しい食べ物を食べたり、旅行に行ったりすることにお金を使いたかったです。
もし、そのお金を投資にまわしていたらいい大学を出て働くよりもずっと大きなリターンが得られていたのではないか?と考えることもあります。
(そのときにはNISAなんてありませんでしたが)
浪人したことがコンプレックスになりかねない
妥協した学校に入れば、つい周りを小ばかにしたりと学歴コンプレックスを克服することは難しいのかもしれません。
しかし、留年して志望校に入れたとして、、
周りはストレートで年下ばかり。
そんな状況で就職活動をしたら、
1年余分に努力した人よりストレートで入学&卒業した人の方が能力は高いと評価されるでしょう。
今度は浪人したことがコンプレックスにかわるかもしれません
時間的な損失
10代という貴重な時間を1年も学歴のためだけに受験勉強につぎ込むというのは、かなり無駄だと言えます。
1年卒業が遅くなれば、その分就職が遅くなる。
つまり稼ぐはずのお金を1年分もらえていないことにもつながります。
それだけならまだ良いです。
しかし、もし結婚して子供が欲しいと思っていたら、学生の時に結婚&出産が現実的ではないとすると、結婚や出産適齢期を1年逃すことにもなります。
子供はいらないと決めているなら良いですが、30間近の女にとって年齢的なタイムリミットのある出産はかなりシビアな問題です。
今だけでなく、ちょっと先の将来を想像すると良いと思います。
学歴コンプレックスは自然に解消する
学歴は一生付きまとうものだと子どもの頃は思っていました。
しかしいざ大人になってみると学歴を恥ずかしいと思うことも、学歴で人を判断することも1度もありませんでした。
大学を卒業して、就職すれば、結局実力で評価されます。
評価なんて形だけで実際は年功序列だったり、そもそも昇給がない会社だったりすることもあるかもしれません。
社会に出れば、自分の生きていた世界がいかに狭かったんだということ、学歴に縛られることの無意味さに気づきます。
せいざい高卒と大卒で初任給が違うくらいです。
学歴コンプレックスなんて初めからなかった
自分がなんのために今までいろんなものを犠牲にして勉強してきたのか?
結局まわりの大人に洗脳されていただけでした。
塾なんて、偏差値の高い高校・大学に行くことが幸せになるための最適解だと煽って金儲けしているだけ。
つまりビジネス。 親子ともどもカモにされてただけでしたし、おかげで何十万、下手したら何百万とふっとびました。
やる気があるならまだしも、やる気のない人を塾に入れたって、お金をどぶに捨てるだけです。
もちろん、たくさんお金を稼ぐことで幸せを感じる人もいるのかもしれませんし、勉強が好きな人なら、それなりの学歴があって困ることはないためそれでいいのかもしれません。
しかし、自分はそこまで勉強が好きではなかったと大人になってから気づきました。
筆者は子どもの頃から、結婚して子供を作って幸せに過ごすことへの憧れがありました。
質素でも低収入でも節約しながら生きていければ、それで幸せを感じるタイプ。
はじめから、自分の幸せには学歴も高収入も必要なかったんです。
自分は勉強が好きで人よりも勉強できる! と周りの大人や自分が洗脳していただけでした。
自分がなにを大切にしたいのか、自分がなにに幸せや価値を感じるのが、一度見つめ直してみてもいいかもしれません。
変化する価値観
筆者は子どもの頃、勉強ができて学歴のある人が優秀だと思っていました。
しかし、大人になった今では価値観が変わりました。
本当に優秀な人は、中卒でも高卒でも学生でも自分で企業して、自分の力でお金を稼げいでしまう人だと思います。
良い就職先をもとめて、受験して学校に行く人は結局すでに作られたシステムの中で、安定した生活を送れるというそれだけのこと。
もちろん組織の中で働くので年収にもそれなりの天井がある。
どちらが良いとか悪いとかではありませんが、学歴=優秀は必ずしもそうではないという価値観に変化しました。
まとめ
令和の虎受験生版に出演した本田裕典さんもそのやばさが人を惹きつけ話題になったように、人生何があるかわかりません。
筆者も学歴コンプレックスのあった学生時代が嘘だったみたいに、今では解放されました。
大人になって自由とお金を手に入れればおのずと価値観も変わるし、時間が解決してくれることもあります。
大切なのは、今の自分を受け入れてあげることだと思います。