新入社員として働くと決まったら悩むのがどこに住むか。
社員寮に住むのか、自分で契約して住むのかで、プライベートでの過ごし方やお金のたまり方も大きく変わります。
そんな中でもプライベートも比較的保ちつつ、家賃も安く抑えられるのが借り上げ社宅。
メリットもありデメリットも単身寮より少ない点が魅力であり検討している方も多いのではないでしょうか。
今回は、借り上げ社宅に住んだことのある筆者が感じたリアルなメリット・デメリットを共有します!
独身寮・社宅・借り上げ社宅の違いは?
独身寮
社員寮や単身寮とも呼ばれ、独身社員のための寮です。
家賃は1~2万程度と激安、食堂あり、風呂・トイレ・洗濯機が共同であり水道光熱費の負担を会社がしてくれる場合もあります。
社宅
家族向けの住宅で2LDKや3LDKなどの間取りに安く住むことができます。
風呂やトイレ、キッチンも個別にあるためプライベートが守られます。
借り上げ社宅
借り上げ社宅とは、会社が賃貸契約した物件を従業員に貸し出す制度です。
会社が1部屋~1棟ごと賃貸契約を結び、それを社員に貸し出す場合もあれば、従業員が物件を指定し会社が手続きを行う場合もあります。
会社保有のマンションやアパートではないため、築年数が古くなったら解約して新しい場所を契約できるため、比較的きれいな住宅に住むことができる場合が多いです。
契約は会社と結ぶため、独身寮や社宅と手続きも変わらないです。
借り上げ社宅に住んで分かったメリット・デメリット
筆者が住んでいたのは借り上げ社宅。
個別の部屋がありお風呂やトイレも個別。
1棟借り上げのため周りの住人が全員同僚や上司というパターン。
こんな住宅に住んで感じたメリット・デメリットをまとめました!
※会社によっても細かくルールは異なるためあくまで参考程度にしてください。
メリット
会社が家賃を一部負担しているため安く住める
会社が家賃を一部負担してくれるため、自分で賃貸契約するよりも安く住める可能性が高いです。
また敷金・礼金といった初期費用や共益費の負担、更新料や火災保険、賃貸の住人が支払う保険などの負担もありませんでした。
賃貸に住んで、費用の面ではかなり優遇されていたことに気づきました。
家賃補助よりも手取りが高くなる
家賃補助はあくまで給料なので、基本給として支給するはずだったものを家賃補助という名前にかえて支給しているだけです。
基本給はボーナスの計算になりますが、家賃補助は対象外であるため基本給で支給されたほうがありがたいです。
そして、家賃補助は収入とみなされるため、所得税や住民税・健康保険料・厚生年金があがり手取りが減ってしまうことにもつながります。
その点、社宅の場合は給与所得として課税されないため、所得税、住民税、社会保険料等が発生しないため、社員の経済的負担軽減になります。
(社会保険料が減少すれば折半で会社が負担する分も減少し、会社の負担も軽減します。
職場からの距離が近い
借り上げ社宅は、会社も交通費を節約したいためか徒歩圏内にあることも多いです。
実際に筆者も徒歩10分で職場へ到着したため、電車やバスの時刻や混雑といったストレスからは解放されていました。
デメリット
年金や失業保険が減額される
先ほど税金の面で手取りが増えてお得になることをメリットとして挙げましたが、逆に言えば支払う社会保険料が少ない=年金の受給額や失業保険等が減額されるというデメリットもあります。
今の若い世代は、年金はもらえなくなる!?可能性が指摘されているためそこまで心配する必要はないかもしれませんが、失業した際にもらえる失業手当ては少しでも多いと心強いものです。
家賃はそこまで安くない
これは職場によるかもしれませんが、筆者の場合は5万円ほど毎月ひかれていました。
水道、光熱費などは別で自分で契約。
会社のマンションなら1~2万円で住めるイメージであったため、それを知った時には結構高いなと思いました。
それなら、家賃補助をもらいつつ自分で探した賃貸と契約したほうが、満足度は高いと思われます。
また、パートナーとの同棲、友達とシェアハウスができれば家賃も割り勘でよりグレードの高い部屋に住めることを思うと、借り上げ社宅はコスパ悪めです。
周囲に上司が住んでいると気を遣う
実際に筆者の隣にも同じ部署の上司が住んでいました。
独身寮であれば水回り等も共有なので、プライベートがないこともある程度割り切れると思います。
その点借り上げ社宅は普通の賃貸と同じでプライベート空間は守られている!と思って入居しました。
しかし、実際には隣や上下に同僚や上司が住むことになるため、外出や帰宅の際に鉢合わせることもあり気まずかったです。
騒音などはもちろん起こしませんが、隣に上司が住んでいると思うとプライベートでも気を遣ってしまい、あまりリラックスできないということも起こりました。
社員が入居したい場所を指定するタイプや、1棟ではなく一部屋ずつ借り上げているタイプならこのようなことは起こらず、プライベートも守られると思います。
友達や彼氏・彼女のお泊りは禁止
毎月家賃を支払っているのに、自由に部屋を使えないというのも大きなデメリットだと思います。
特に新卒であれば恋人や友達との関係も重要なので、大きなデメリットです。
騒音問題に悩まされる
これはあくまで個人の見解ですが、新卒の若い人たちばかりが入居することになるため、学生気分の人が多いです。
そのため、夜中まで飲み会していてうるさいとかもありました。
社風にもよると思いますが、学生ノリや体育会系の社風の場合は気を付けた方が良いと思います。
また、筆者の場合は夜勤ありの職場で生活リズムが不規則になったためか深夜に洗濯機をまわす人まで。
低い音はかなり響くので、夜中に目が覚めて不眠に悩まされました。
クレームは会社に直接言う必要があるのも、個人的にはハードルが高かったです。
(クレームなどは言わず我慢してましたが、我慢できず1年ちょっとで引っ越しました)
会社を辞めたら家も失う
数年で仕事を退職した場合は、住んでいる家からも退去しなければいけません。
はじめは長く続けたいと思っても心が折れて退職を選ばざるを得なかったような場合は、また引っ越して物件を探してとなると、精神的・経済的な負担もとても大きくなります。
数年で引っ越さなければいけない
会社の福利厚生の一つである借り上げ社宅にはもちろん限りがあるため、新入社員が優先となっています。
多くの会社が2,3年で退去しなければいけないというルールになっていると思います。
2,3年なんてあっという間にすぎるため、仕事をしながら荷物まとめて、物件探して、引っ越し業者の見積もり取って、、とするのはかなり大変です。
また、短期間に引っ越す必要があるため引っ越し代を二重に支払うことにもなります。
退去費用はかかる
会社によってはかからないところもあるみたいですが、筆者はしっかり徴収されました。
約4万くらいでした。
勝手に部屋に入ってくる
会社の寮に住んで一番いやだったのが実はこれ。
防災器具の作動チェック等と言って勝手に鍵を開けて部屋に入ってきます。
仕事が休みであれば対応できますが、仕事がある日であっても違う日に調整はできないとのことで、すごく気持ちが悪かったのを覚えています。
しかも、その日に帰宅したら、電気つけっぱなしのままで、ホント不愉快でした。
部屋を探す楽しみがない
新生活ってわくわくするもの。
その一つがお部屋選び。
どんな部屋にしようか、インテリアはどうしようか。
社宅だと部屋は自分で決められないため、決められた部屋に入居することになる。
新社会人で自分で部屋を選ぶって大きな選択だけど、その機会が一つ失われるのはもったいないし、つまらないな~と個人的には思います。
会社の寮に住んだ感想
総合的には、経済的なメリットよりも、会社を辞めたら退去の必要があること、お泊りはできないこと、騒音問題、プライベートが休まらない、部屋に勝手に入られるといったデメリットの方が圧倒的に大きいと感じました。
会社の人とのプライベートな付き合いを大切にしたい人は良いですが、ワークライフバランスのライフ重視の方は、かなり注意が必要です。
自分の性格的には、プライベートと仕事はきっちり分けた方が精神衛生上も安定しました。
また、家賃が安いといっても数年しか住めないなら、始めから賃貸契約した方が経済的なメリットもあるし楽です。(引っ越し代や退去費用が二重にかかるため)
結局、借り上げ社宅と自分で賃貸契約どちらがいいの?
結論として、
- プライベートと仕事は分けたい人
- 短期間に何度も引っ越したくない人
- 自宅に友人やパートナーを招いてお泊りしたい人
- 勝手に家に入られるのが嫌な人
であれば、賃貸がおすすめ!
費用面に関しては、賃貸or社宅のどちらがお得かはその会社の福利厚生によるため会社によるとしか言えない。
個人的には休日にも同僚や上司と顔を合わせるのかと思うとストレスで、オンオフが切り替えられなかったためはじめから自分で賃貸契約するのがベストだと思います。
安く賃貸に住む方法
といっても新社会人なんでお金もないしできるだけ安く、賃貸契約したいですよね。
そんな人にはキャッシュバック賃貸がおすすめ!
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まとめ
-
社宅より賃貸の方が精神衛生上ラク!
- 費用はその会社のルールによる
- 総合的にみると賃貸の方が自由度も高い
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